i-Constructionとは?

i-Construction(アイ・コンストラクション)は、国土交通省が掲げる取り組みで、建設業界にICT技術(情報技術)を導入して生産性の向上を目指します。

一口に建設業界といっても、一連の事業には多くのプロセスが関係します。測量、設計、施工、管理などで、このすべてにICTを導入するわけです。例えば下図のように、ドローンを使って測量し、ICT建設機械で施工し、3次元データを確認して検査をするというものです。

※ICT建設機械とは、3次元設計データの設計にしたがって作業する機械のこと。自動車の自動運転に近いイメージ

国土交通省HP「i-Constructionの推進」より引用

i-Constructionが始まった理由

人材不足

人材不足は多くの業界で見られますが、建設業界は特に深刻です。建設需要は高まっているものの、未来の担い手がいません。
下のグラフが示すように、10年すれば現役の職人が3割減少するといわれています。

国土交通省HP「i-Constructionの推進」より引用

ICT化によって従来の現場作業が変化し、これまで習得するのに何年もかかったノウハウも数か月で身に付けられるようになります。

3Kから「新3K」へ

人材不足の大きな理由の一つに、従来から建設業界は3Kと言われてきました。(キツい・汚い・キケン)
若者や女性たちはよりスマートでクールなイメージのある職に就きたいと思うでしょう。彼らを何とか呼び込めるようにしなければなりません。

そこで、建設業界をICT化することで新3K「給与、休暇、希望」の実現を目指します。これまでより少ない人数・日程で同量の施工を実現すれば、一人当たりの給与は向上し、休暇もとりやすくなります。

建設業界の生産性向上

建設業界には独特の生産効率の低さが内在します。同じものを大量生産する製造業と異なり、建設業界は現場ごとに作業内容も完成物もバラバラです。一つの作業現場に複数の業者が入るため、並行して作業を進めることもできません。

加えて、複雑な分業体制で施工していくことも建設業界の特徴です。下請け・孫請けが存在したり、測量・土木・水道・塗装など工程ごとに異なる業者が関わります。その中で1社だけが生産性の向上に努めたところで大きな改善にはつながりません。業界全体での生産性向上がどうしても必要です。

このような建設業界に見られる種々の課題をクリアすべく、i-Constructionの取り組みがなされています。

i-Constructionに向けたTESKOの取り組み

弊社株式会社TESKOは、建設プロセスの中で測量にあたる部分を担っています。i-Constructionの流れに則り、測量で3Dレーザースキャナーを使用する事業に取り組んでいます。

この測量機器を導入するにあたり、ものづくり補助金(中小企業庁)における補助事業者として採択されました。長年の測量経験にICT技術を融合し、建設業界への貢献ができるよう励んでおります。